こんにちは。先日引退しました4年の濵本です。日に日に秋が深まり銀杏並木も色づくなか部活では新しい代が始まりもうあれからという引退ブログの書き出しが嫌いです。正直、引退ブログといっても特に言い残したと思うことはないです。部のTwitterに気色悪いキャプションを書かれるのも怖いです。なので、他のみんなと同じように簡単な感想文を書き散らして最後のブログを締め括りたいところなのですが、このまま誰も言わず仕舞いだとちょっと淋しいなと思うことがいくつかありますし、駒場祭ブログにも先を越されてしまったお詫びに、仕方なくそれらしい話をしていきます。
まず、もう先月のことになりますが、秋リーグの順位決定戦に勝利し、3部3位という結果をもって4年生は引退となりました。当日はたくさんの方々に応援していただき、本当にありがとうございました。今年度は定期戦・七大戦が全てホーム開催だったことに加えて春リーグの主管だったこともあり、OBや保護者の方々に会場で直接応援していただく機会が多いシーズンでした。みなさんの声援や差し入れはとても力になりましたし、本当に嬉しかったです。応援したくなる試合ができていたらよかったなあと思います。ぜひこれからの試合にも足を運んでください。
そして気になる今年度の戦績ですが、主な試合の結果をあらためて報告させていただくと、春リーグ7位、秋リーグ3位、一橋戦勝利、京大戦勝利、七大戦3位という結果でした。春リーグこそ去年の順位には及びませんでしたが、一橋戦や七大戦では去年の悔しさを少しだけ晴らせたかなと思います。しかし、2部昇格という目標は果たせなかったので、これは来年以降に持ち越しですね。年間を通して振り返らせてもらうなら、いつも最後の何試合かはいい結果だったという印象が強いです。これはみんなも同じじゃないでしょうか。終わりよければ〜と言うつもりではありませんが、リーグ終盤の試合では入部以降勝ったこともなかった相手に勝つこともありましたし、いつも気分だけはよく終わってしまいました。ただ、最後の試合では内容面でもいい形が出せましたし、年間を通して後輩中心のチームではありましたが、みんなが次につながる手応えを感じられたなら嬉しいです。
それから、この場をお借りして今までチームに携わってこられたスタッフの方々への感謝を述べさせていただきたいです。学年が上がるにつれ、本当にたくさんの方々のおかげで部活ができることを実感したのですが、特に部長副部長の松永さん宇垣さん、最後の年に監督をしてくださった石川さんとはお話しする機会も多く、大変お世話になりました。松永さんには怪我の多かった下級生の時からよく気にかけていただき、試合に出ることだけが部活の意義ではない(本当にそう思います)と教えていただきましたし、上級生になり試合に出ることが多くなってからは、宇垣さんにそのふさわしい態度と姿勢を教えていただきました。スタッフの方々には当然ながら社会人としての生活がある中で、学生のスポーツに大変な情熱と時間を傾けてくださったことは並大抵のことではないと思います。本当にありがとうございました。
あと、これは前の人が書いてもよかったと思うのですが、先週末に同期で栃木に旅行に行ってきました!同期全体で遊びに行く企画が実現したのは2年ぶり、全員が揃うのは初めてということでワクワクドキドキだったのですが、一泊二日では足りないくらい楽しい旅行になったようです。初日は温泉を満喫して飲み明かし、翌日は鬼怒川と日光の観光をしてきました。
これは秋葉君が撮ってくれた鬼怒楯岩大吊橋からの眺めです。高さ約40mの吊橋はとても気持ちがよく、ダイナミックな鬼怒川と色づき始めた紅葉がきれいに見渡せ、日光でも紅葉は言うまでもなく、世界遺産の東照宮が荘厳でとても美しかったそうです。次は二日酔いじゃない日に行きたいと思いました。
さてさて、こんな感じで引退ブログとしての体裁は保てたでしょう。まるで主将だったかのように今年を振り返ってしまいましたが(本当は副将です(嘘です))、少しくらいは自分の話をしてもいいでしょうか。
およそ1ヶ月前に部活を引退したわけですが、それ以来全く運動をしていません。ほぼ3年間部活を続けてきたわけですし、それが急になくなればただでさえ自堕落な生活はどうなってしまうのかと心配していたのですが、案外暇せずに過ごせています。なので、最後にユニフォームを着て試合をしたのも、get wild and toughな打ち上げでwaitin’ for sunriseだったのも、もう1ヶ月前か…というのが正直なところです。
そういう感想になってしまうのも引退から間が空いてしまったからなのですが(更新が遅くてすみません)、最初から隠しきれていなかったように、実は個人的には引退ブログを書くことを一年間密かな楽しみにしていました。というのも、あまり真剣に部活をやってこなかった自分が最後にどんな感想をもっているのか去年は全く想像がつきませんでしたし、この一年は様々なことを経験して、そのたびに引退ブログに書き連ねる反省謝罪感謝を思い浮かべたものでした。でも、いざ終わってしまうとわざわざ言いたいこともなく、お世話になった先輩同期後輩にお礼の言葉を述べさせてもらえたらそれでいいかなという感じです。
まず先輩方には、大して愛想もなく怪我ばかりで試合でも使えない僕を可愛がっていただいて、本当にありがとうございました。怪我だなんだと言ってプレーをしなかったことは、特に自分が最上級生になってから、本当に迷惑をかけたなと反省しましたし、自分自身も、もっと体が動くときにプレーをしておけばよかったと後悔しています。先輩たち、特にお世話になった一つ上の方々に申し訳ないことをしたという思いで、最後の一年は部活を続けられました。先輩方にはこれからも部活関係やプライベートでお会いする機会があるとおもいますが、よろしくお願いします。
同期とは一番長く部活生活を共にしてきて、とてもお世話になりました。ありがとうございました。仲良くないと言われ(言い)続けてきた代でしたが、これからも関係が続いていきそうなので安心しました。エースと呼ばれる人のいない代でやってこれて本当によかったです。
後輩にも感謝をしています。これは後輩とだけに限りませんが、部活生活で一番に思い出すことといえば、練習や試合の後に特に井の頭線沿線の部員でご飯や飲み会に行ったことですし、引退した実感が一番湧いたのも、よく練習後に行っていたお店の前に見慣れた自転車が並んでいるのをオフ明けに見かけたときでした。いろんな話に付き合ってくれたのはとても嬉しかったです。そして、一つ下の後輩たちはすでに最上級生として頑張っていると思います。責任を負うのは大変だと思いますが、責任があるというのは義務を引き受けることではなく、求められたことに自発的に応じていくという、行為の問題です。その下の後輩たちも、応援できるチームの一員だったと思って引退できるように頑張ってください。
他にも、直接名前を挙げられなかったスタッフやOBの方々、定期戦や七大戦を通じて知り合った人たちなど、感謝をしたい人を挙げれば切りがないので、これくらいにしておきます。長々と書いてしまいすみませんでした。最後はそれらしいことを言って格好つけたい一心で有名な人の言葉をほぼ剽窃してしまいました。後輩ウケはいいと思うので大丈夫です。それでも、簡潔なブログで済ませた同期と比べて、僕がいかにまともな人間かがわかっていただければ幸いです。
このまま書き続けると終わり方がわからなくなるので、ここで本当に終わりにします。学部の卒論もこんな調子で書きたいものです。追いコンではこんなに話さないので安心してください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
#12 濵本潤毅