みなさまご無沙汰しております。
アナリストと、主務をさせていただいていた4年の藤原です。
引退してから1ヵ月が過ぎました。
ほかの同期の引退報告を読んでは次は自分かとヒヤヒヤしておりました。
例年に比べ?比較的淡白な内容なのは、おそらく藤原が長文を載せるからと、そのバランスをとってくれたんでしょう。ありがとう。
期待に応えるべく少し長めに書きます。お付き合いください。
まず先に、おそらくどこかのタイミングで皆様にご報告しなければならないことを、この場をお借りしてお伝えしておきたいと思います。
以前、後輩アナリストの森口が、ブログで僕の進路については本人から説明があると思います、すばらしいですねとかなんとか、思ってもいないことを言っていたと思いますが、
その件についてです。
ほかの同期たちは、みな頭脳明晰、学業優秀なエリート人材であるため、
東京大学の大学院へ進学し、日本の将来のためにそれぞれの専門分野の研究を続けるということを聞いていますが、僕は4年でこの東京大学とはお別れをし、新しいステージへと進みます。
このたび、わたくし、藤原稜は、恐れ多いことに、2017/18シーズンより
女子V・プレミアリーグに所属するNECレッドロケッツ の アナリストとして
チームに貢献させていただくこととなりました。
正直なことを言うと、東大バレー部でアナリストを始めたころからこのような進路を夢見て頑張ってきた、というわけではありませんし、また女子バレーというある意味未知の世界に足を踏み入れるということで、迷いもたくさんありました。
最初にこのお話をいただいたときは、今までやってきたことが認められた、という気持ちや、
もうこれで就活せずに遊んで暮らせる!など、
うれしい気持ちが強かったのですが、
自分の将来のことなどをじっくり考えると、どうしても尻込みしてしまう部分はありました。
しかし、実業団で活躍された大先輩である柳川会長や、
女子部の監督でレッドロケッツのコーチをされていた豊田さん、
女子バレーの世界に長く身を置かれていた高梨先輩など、
その世界に詳しい方々からも、お前ならできると後押しをいただき、
挑戦しようという決断ができました。
チームではもちろん、Vリーグ全体を見ても異色の経歴?ということで、
僕にしかできないことがきっとあるはずだと考えています。
この東大バレー部での4年間で得た様々な経験を糧に、まだ見ぬ世界での挑戦、日々努力を続けたいと思います。
さて、この記事が引退の報告であることを忘れそうなので、そちらに話を戻したいと思います。
4年間、色々なことがありました。たくさん感謝をしなければならないと思います。
なかでも、チームではこれまでになかったアナリストという特殊な立場のため、下級生のころから監督やコーチのみなさまにたくさん指導をいただき、
僕がやりやすいような環境を整えていただきました。
森下監督、そして石川監督、栗原コーチ、ほんとうにお世話になりました。
知識も経験もゼロの自分を無条件に信頼し、時には抱えきれないほどたくさんの仕事を与えていただいたおかげで、今の自分があります。
順番が前後したかもしれませんが、
ひょんなことから突然、主務をまかされることになった際、丁寧に仕事について教えていただいた松永部長、
ことあるごとに連絡をいただき、チームのこと、アナリストという立場のこと、進路についても非常に親身に考えて、喜んでくださった宇垣副部長にも、ここで感謝を申し上げたいと思います。
また先輩方にもたくさんかわいがっていただきましたが、中でも僕が特に感謝を伝えたい先輩がいらっしゃいます。
現役からすると縁の薄い方もいるかもしれませんので、適当に読み飛ばしてください。
まず僕が、アナリストというこれまでにない立場で入部することを快く認め、迎えてくださった当時の栗岡主将とその代の先輩のみなさん。
おそらく全くどう接していいかわからないはずで、僕に何ができるのかもわからない状態なのに、厚い信頼を置いていただきました。
栗岡先輩が引退される際、藤原はもっとたくさんのことができたはずだから、これからも、もっと頑張って
という言葉をかけていただいたことは、実は自分の中でずっと大切にしていました。その言葉のおかげで、4年間、腐らずにと言えば嘘になりますが、向上心をもって取り組むことができました。
次に、僕が入部するまでプレーヤーとしての練習や、マネージャーとしての業務の傍らデータの仕事を担当していて、
偉そうに入部したくせに右も左もわからない僕に、ほんとうにイチから指導をしてくださった、データ入力担当の熊越先輩、ゆかさん、データ分析担当の竹田先輩。
またこのお三方以外にも、チームでデータバレーを導入して以来、さまざまな苦しみや悩みの中にあってもその仕事を絶やすことなく引き継いでくださった先輩方のおかげで、データを活用する、というチームの方針は変わらないものになり、僕もそうした環境の中で成長することができ、またそのバトンを後輩へと渡すことができました。
上にあげた先輩以外にももちろん感謝しています。引退してから、ふと思い立って柄にもなく個人LINEで気持ちを伝えたりするくらい、感謝しています。
そして、同期。みんなが試合に出て活躍してくれたから、続けることができたとほんとうに強く思います。みんなあまり表には出さないのに実はちゃんといろんなことを考えている同期で、信頼していました。
実は引退してからこの1か月、同期誰にも会っていないけど、それは忙しいからということで許してください。ただ忙しいからって引退旅行置いていかないでください。
後輩。毎晩のごとく長い長い飯に付き合ってくれてありがとう。大したアドバイスもできないのに長いミーティングを聞かせたり、監督席に座って偉そうなこと言ったり、いろいろ思うことはあったと思うけど飲み込んでついてきてくれてありがとう。
いまはきっと、自分たちの代ではこうする、っていうのがいっぱいある時期だと思うから、それを忘れずに、しっかり実現できるように、目の前のことから逃げずに頑張ってください。
あとアナリストの仕事を引き継いでくれる、直属の後輩ふたり。東大バレー部のアナリストはどこのチームのアナリストよりも要求が高くて体力的にも精神的にも大変だと断言できます。教えられること、伝えられることは全部伝えたつもりですが、もし何か困ったことがあれば相談にも乗ります。
思うような結果がついてこないとき、チームがまとまらないときなど、苦労のほうが多いと思いますが、そういう時こそ必要とされているはずなので腐ることなく頑張ってください。ただ無理はしすぎないでください。特に七大とか。
最後に、
アナリストとして少し仕事ができるようになって、上のカテゴリで仕事をさせてもらえるようになったばかりのころは、思い上がりがひどく、自分の努力が実を結んだだけであって、特別誰の助けも借りていない、という気持ちから、他人にさも自分の手柄かのように大きな顔をされているように感じたり、褒められることにさえムッとしていた時期もありました。幼かったと思います。
いまは、東大バレー部にかかわる皆さん、あるいは七大や東商などでかかわりを持った方々全員に、自慢したり誇りに思ったりしてもらえるような存在になりたいと思っています。引退してからもなお僕やチームのことを応援してもらえることの素晴らしさをかみしめています。
Vリーグの試合は全国各地で行われます。僕のことをご存知の方はもちろん、そうでない方も、ぜひ会場に足を運んでいただき、
バレー観戦を楽しんで、応援して頂ければ、ますます気が引き締まりますし、何よりの励みになります。会場にお越しの際はぜひ声をかけてください!笑
思っていることを全部伝えようとしたため、こんなにも長くなりましたが、
ここまでお読みいただきありがとうございました。
残りの引退報告もご期待ください。
アナリスト、主務 藤原稜