引退その9

こんにちは。引退ブログです。
なんとまだひとり、引退ブログ、書いていなかったんですね。
男子部が全員書き終わってからやばいやばいと思いつつ先延ばしにしていたら、ついに後輩から書いてくださいと言われてしまいました。笑
遅くなってすみません。。。

先延ばしにしたわりにたいしたことは言えないんですが、私がバレー部に入って感じたこと、学んだことをつらつらと書いていきたいと思います。
東大生は基本的に文章を書くのがうまいと思いますが、私は本当に下手くそです。まとまらない文章を話し言葉のように書いていきますが、温かい心で読んでくださると嬉しいです。

まず最近思っていることから。
引退して時間ができて暇になるかと思いきや、日々研究に追われています。研究の世界、まだ足を踏み入れたばかりでよくわからないんですが、運の要素が結構強いなと今のところ感じているんですね。あまりこれについて書くと愚痴になってしまうのでこのくらいにしておきますが笑、それがどう部活と繋がるかというと、部活って、努力したからといって必ず報われるわけではないじゃないですか。この世界も運によるところもあるし、理不尽だなって思うこともあると思います。でも、努力してない人は絶対に報われないと思うんですね。だから頑張ろうって思えるというか。そういう世界で努力するチャンスがまだある後輩達がとても羨ましいし、だからこそ精一杯努力してほしいなって思います。
1年生の時からそれこそ運が良く試合に出し続けてもらって、自分の実力以上の評価ももらったりして、そんな私が、努力しても必ず報われるわけではない、でも可能性はあるから頑張れと言ってもあまり響かないかもしれないんですけど、最近は部活の世界を羨ましく思ったりしています。

それから、これは最近に限らず昔からずっと思っていることなのですが、バレーを通した出会いは素晴らしいですね。
1年生の時の七大戦で体育館いっぱいにびっしり広がるバレーボーラーを見て、世の中にはこんなにバレーボールを真剣にやってる人がいて、みんなバレーボールが好きなんだ素敵だなあすごいなあって思ったのを覚えています。京大の友達も、七大学の友達も、みんなバレーに真剣に向き合って、考えて悩んで練習して試合して、そうやって同じように頑張っているっていうだけで一瞬で友達になれるし(友達って思ってるのは私だけかもしれないけど笑)、そういうの素敵だなあ部活でバレーボールやっていて良かったなあって思います。
引退してOGになってからもそれは同じで、4年間頑張ったということを共有しているからこそ仲良くなれるし、一緒にバレーをすると楽しいのかなと思いました。また、引退してから、文京区民大会に出たり、そこで知り合った方々に練習に誘っていただいたり、バレーをする環境が今でもたくさんあって、東大バレー部の繋がりに感謝しています。

話は変わりますが、大学で部活をやるにあたって強く感じたのは、世の中には色んな人がいるなということですね。わたしのバレーに対する考え方は高校の時のそれが土台になっていて、それが正しいと思ってやってきたし、みんな同じような考え方をすると思っていました。高校の時はそうだったから。ただ、大学は違いました。みんなそれぞれ違う環境で育って、違う教えを受けて、違うバレーをしてきて。だから考え方に差が出るのは当たり前なんですけど、それが納得できなくて悩むこともありました。

でもわたしはそこでコミュニケーションをとることを諦めませんでした。うざかったかもしれないけど、引退した今はそうしておいてよかったなって思ってます。諦めるのは簡単です。衝突を避けて、争い事を避けていくのは簡単。でも全部が終わった時に絶対後悔するなって思ったんですね。めんどくさいって思われるかもしれないけど、たくさん話してわかろうとしようって思ってました。
ただそれでも限界はあります。笑 完全にわかりあうのは無理な時もあります。でも、相手が何を考えているのか、自分は何を考えているのか、それをお互いわかっておくことはとっても大切です。それから、親しき仲にも礼儀ありというか、伝わっているだろうということも意外と伝わっていなかったりするので、感謝の気持ちは言葉にしてどんどん伝えていったほうがいいなとも思いました。

なんか気持ち悪くてごめんなさい。笑

東大女バレは素敵な人たちばかりでした。
生意気を言ってもかわいがってくれた先輩と、厳しいことを言ってもついてきてくれた後輩たちと、そして馴れ合いじゃない、本当の友達だなって思えた同期と。ななも書いていたんですが、1年生の時はどうなるんだろう4年生になったとき、、って私も不安でした。笑 ななは勉強ガチ勢すぎてテスト前になると体調崩して来なくなっちゃうし笑、らずは練習でメンブレしてトイレにこもって泣くし、、え、わたしたちやっていけるのかなってその時は思いました。笑

でも、最後の1年、二人とも本当に頼もしかったです。お仕事も完璧にこなしてくれたし、フォローもたくさんしてくれたし。辛いしんどいってなった時に一緒にカラオケオールもしてくれたし。笑 東大バレー部はこの1年人数が急激に増えて過渡期だったと思うんです。冬を16人以上で越したのなんて何年ぶりだったんでしょうか。練習方法も変えなきゃいけない、チームを1つにする方法も今まで以上に考えなければいけない。キャプテンとして、一番大変だったのはそこだったんですが、 それも2人がいたから乗り越えられたのかなって思っています。1年生の頃は、自分は2人のことを頼れるんだろうかって思ったりもしていたんですが、実際最後の1年頼りまくりでした。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

こんな最高な仲間に囲まれていたからこそ、最後の1年、結果を出したかったです。
みんなで昇格の喜び味わいたかった。
それだけが心残りです。

心残りがありすぎて、もう選手として戦うことはできないけれど、スタッフとしてチームに残ることを決めました。
自分ができなかったことを後輩に託して、あと1年戦います。
今までとはまた違う視点でチームに貢献できるよう、自分なりに色々考えていきたいと思っています。
これからも現役チームの応援、宜しくお願い致しします。

では最後に感謝の言葉を述べて結びとさせて頂きます。
OB・OGの皆様におかれましては、多大なるご支援を頂き本当にありがとうございました。名前と顔を覚えていただき、声をかけてもらえてとても嬉しかったです。今後とも、宜しくお願い致します。

歴代スタッフの方々もありがとうございました。1年生の時から引退までずっと見守ってくださった豊田さん、こんなチビを1年生のはじめにリベロでなくセッターとして使ってくださった今泉さん、陽気なキャラクターと冷静な分析力で昇格の喜びを味わわせてくださった南日さん、優しさの塊で女バレを愛してくれた竹田さん、そして、最後の1年、選手と同じ気持ちで一緒に戦ってくれた川田さん。それから他にも、私が練習直前に来てください!!とLINEをすると練習にとんできてくださった男子部OBの皆さん、現役男子部員の皆さん、ありがとうございました。

それから、毎回試合を見に来てくれて、母はエンドラインからビデオ、父はサイドラインから一眼レフ笑、という形で最後まで応援してくれた両親にも感謝しています。大学で部活をすることに対してとても理解のある両親でした。

今こうして書いていると、本当にたくさんの方々に支えられてバレー部を引退することができたんだなと実感しています。
東大バレー部で、主将という経験をさせて頂き、ありがとうございました。
自分の恵まれた環境に感謝の気持ちを持ち続け、これからも成長していきたいと思います。

ありがとうございました。

福井 あずさ