こんにちは、9月に入った今でもまだゴロゴロゴロゴロしています?♀️3年のなつです!
先日の七大戦ではたくさんのご声援ありがとうございました!チームは今秋リーグでの昇格に向けて練習を重ねているところです。
突然ですが、以下の2つの選択肢が与えられたとき、どちらを選びますか?
A:確実に50万円もらえる
B:コインを投げ、表が出たら100万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない
これは前期の心理学の講義で扱った内容なのですが、これらの2条件では手に入る金額の期待値はどちらも50万円であるにも関わらず多くの人がAの選択肢を選ぶそうです。これは、結果が不確実な状況下において人はより確実な選択を好みやすいからであり、ここでBを選ぶ人はリスク愛好的な人であると言われています。
思うに、大学で部活としてバレーボールをするという選択はBを選ぶことと近いものではないでしょうか。
Aを選ぶ、つまりサークルなどに入れば勉強、趣味、旅行、留学、就活、サークル活動などに満遍なく時間を費やすことができ、過不足ない大学生活が保証されると考えられます。これを確実に50万円もらえる場合と考えてよいでしょう。
Bの場合、部活での経験は他ではできないものであるので、上の選択肢でいう100万円の価値のものを手にすることもできそうです。しかし、多くの時間を部活に費やし、そのために犠牲にするものも少なからずある以上、大きな怪我をしてしまったり、選手としての理想と現実があまりにもかけ離れている場合などは”この時間には意味がない”と思ってしまうことも時折あるでしょう。
例えば、試合前の練習試合で どうせ試合には出ないだろうな~と適当にラインズをしているときなどは帰って他のことをしている方がましだと思ったり、同じポジションで後輩が活躍している時は今までの自分の練習時間は何だったのだろうとやるせない気持ちになることもあると思います。(この例はすべてフィクションであり現実の人物の心情とは一切関係がありません。?汗)
このような場合、心理状態としてはBの選択肢でいう”コインの裏が出て何も手に入らない”状態であると考えられます。
しかしここで重要なのは、Bの選択肢を部活にあてはめて考えた場合、100万円を手にできるかどうかはコインの表裏という単なる確率に左右されるものではないということです。また100万円の価値をどう定義付けるかも人それぞれです。チームとして結果を出すことができた、選手として活躍した、かけがえのない仲間ができた、またはその全てかもしれません。
上記の練習試合の例で(あくまでもフィクションですが)審判や雑用を適当にやっていれば、おそらく”コインの裏が出て何も手に入らない”状態を打破することはできないでしょう。仮に試合に出ていたとしても、漫然とプレーしているだけでは100万円とは程遠いのではないでしょうか。自分自身はこのような状態のときがあると自覚していますが、今の4年生の先輩方はおそらく違います。
練習をしていて、どうしてもプレーが上手くいかない日は必ずあります。そんな時私は苛立ちを隠せなくなってしまったり、今日はもう無理だと諦めてしまいそうになりますし、他の人からそういう雰囲気を感じることもあります。
でも、4年生はどんな時でも真摯にバレーに向き合っていらっしゃるように感じます。その練習・試合に入っているかいないかに関わらず、一番コートの中を見て全体に声をかけ、個人のプレーにさえも目を向けてくださるのは4年生です。そんな”コインの表を出すための努力”をされ続けている4年生だからこそ、東大のエースを背負い続け、神頼みならぬすうさん頼みとも言えるピンチサーバーとして幾多のサービスエースを取り、もはやコートにいるだけで皆が安心するというセッターの鑑のような存在になられているのだなと感じます。この1年間、そんな4年生の姿を見てまた頑張ろう、もっとできると思えたことが何度もあった気がします。
このチームでバレーを出来るのも残り1ヶ月となりました。チームとしてどうしても手にしたい100万円に値するものとは、4部昇格を果たし、4年生を笑顔で送り出すことです。そのためにできることをやり切って、コインの表を出しましょう。
拙文をお読みいただきありがとうございました。
秋リーグも応援よろしくお願いします!
#8 なつ