自己紹介⑨

初めてお目にかかります。男子部一年、理科二類の安部正温(あべまさはる)です。新入部員として、この場を借りて自己紹介させていただきます。

私は千葉県出身で、親の転勤にしたがって宮城県に行き、東京を経由して再度千葉に戻ってきました。正直のところ、ひろびろとして時間の流れがゆるやかな宮城が一番好きなのですが、東京や、その周辺についても多様な人に満ち溢れていて、魅力を感じます。

幼いころから体を動かすことが好きで、小学校の時はマラソンと称して、朝に公園を走り回っていましたし、午後には近所の施設で体操や水泳、バスケットボールをやっていました。冬にはスキーをしに山へとくりだしていました。その都合、わたしは中学に入ってバスケ部かスキー部に入部しようかと考えていたわけですが、実際に入部したのはバレー部で、気づいた時には中高の6年間をバレーに費やしていました。

私がバレーボールを始めたのは、中学で前の出席番号の人間に誘われたからという、ゆるいきっかけが発端ではありますが、中高とずっと続けた理由は、バレーボールの美しさに惹かれたからです。無回転サーブの予測できない不思議な軌道、スパイクする選手の体をみたす躍動感、ふわっとあがるトス、強力なスパイクをふわりととばすディグ。虜になってしまったのです。しかし、自分の課題を追求せず、なあなあで済ませていたためでしょうか、サーブカットができないという消極的な理由でMBをつとめたものの、そのうつくしさは一度も自らの身で再現すること能わずに引退してしまいました。でも、その後もYouTubeを見ればいつもうつくしさの体現がそこにあり、至れなかった自分に悶々としていました。

大学に入り、バレーボール部があることを知ったとき、わたしは迷わず入部することを決めました。あのかがやき、その一片だけでも、今度こそ、自分の身で再現することはできないだろうかと。

ゆえに、私の目標は、私のあこがれたうつくしさを、少しでも身につけることです。あまり引き出しの多くない私ですが、その理想への憧れだけは確固として持っているつもりです。幸い、まだ入部して間もないですが、先輩方の素晴らしいプレイには、そのうつくしさが感じられます。そして、先輩は勿論、監督やコーチ、OB、OGの方々にも指導していただけます。このめぐまれた機会に感謝するとともに、それを存分にいかし、成長していきたいと考えています。

夜の空気にあてられて、どこかふわふわした文章になった気がしますが目をつぶっていただければ幸いです。

最後まで駄文に付き合ってくださり、ありがとうございました。