●東京大学バレーボール部は、東京大学運動会に所属する運動部です。男子部と女子部から成っています。私たちは、東京大学のすべての学生を代表し、「東京大学」というユニフォームを着て公式戦に出場できる唯一のバレーボールチームです。

●東京大学バレーボール部は、関東大学バレーボール連盟に加盟しており、連盟の主催する春季と秋季のリーグ戦に出場しています。男子部は1部から9部まで全9部中の4部、女子部は全9部中の5部に所属しており、それぞれ3部昇格、4部昇格を目指して活動しています。
また、京都大学との間で「双青戦」、一橋大学との間で「東商戦」という歴史ある定期戦を実施しており、旧七帝国大学(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)の間で「七大戦(七帝戦)」という大会を毎年実施しています。

●東京大学バレーボール部は、昭和2年(1927年)、東京帝国大学排球部として、大学では初めてのバレーボールチームとして誕生しました。ほぼ同時期に、京都帝国大学にも排球部が誕生しました。昭和6年には戦力が充実し、東京代表として明治神宮体育大会(現・国民体育大会)に出場し、準優勝しました。このとき開会式で、大槻義公主将が出場全選手を代表して選手宣誓を行い、榊原敏郎主務が旗手を務めました。昭和7年には、早稲田大学、慶応義塾大学、日本大学等新興の排球部と共に関東大学リーグを結成し、第1回、第2回のリーグ戦で連続優勝(通算6回優勝)しました。その後しばらくは早稲田大学の後塵を拝しましたが、昭和16年、中学、高校で日本一という球歴をもつスパイカー上野富夫ら有望選手が多数入部し、昭和17年(1942年)春季リーグ戦で早稲田大学の14連覇を阻止して久々に優勝しました。さらに、8月の全日本排球選手権大会(現・全日本バレーボール選手権大会)では、決勝で実業団の呉海軍工廠チームをフルセット、デュースの熱戦の末に破って優勝し、日本一の栄冠に輝きました。

●東京大学バレーボール部はまた、日本体育大学、東京教育大学(現・筑波大学)等の伝統校とともに、わが国のバレーボール界の発展のために力を尽くしてきました。日本バレーボール協会の会長を、昭和58年(1978年)から11年間、伊木正二が、平成15年(2003年)から8年間、立木正夫が、それぞれ務め、わが国のバレーボール界の舵取りを行いました。

●東京大学バレーボール部を支えるために、実業界、官界、学界等で活躍する600名以上のOB、OG が「赤門クラブ」というOB会を結成し、現役を物心両面でサポートしてくださっています。

●東京大学バレーボール部では、バレーボールの技術や強靭な体力を養うことがもちろんできますが、同時に、勝つというシンプルな目標に向かって、頭を使い、工夫をし、力の限り努力する経験を積むことができます。それらの経験が、社会に出て卒業生の大きな力となっています。